ファイザー・インクの「キナーゼ阻害剤を用いた汗腺炎の処置」を読んでみた

ファイザー・インクの「キナーゼ阻害剤を用いた汗腺炎の処置」(出願番号:2020-151758)を読んでみました。化膿性汗腺炎の症状を軽減させる方法について記載された特許です。

【本発明の課題】
ヤヌスキナーゼ(JAK)を含む特定のキナーゼを阻害する化合物および類似体を使用して化膿性汗腺炎を処置するための方法を提供する。

【従来の課題】
化膿性汗腺炎は、アポクリン汗腺の多い部位に炎症性の結節と膿瘍を繰り返す疾患である。現在、承認されている薬物療法はアダリムマブのみであり、化膿性汗腺炎の症状の重症度を低減させる、さらなる有効かつ安全な処置が必要とされている。

【解決手段】
化膿性汗腺炎の症状を軽減するために、JAK1、Tyk2/JAK1、およびTyk2などの特定のキナーゼを阻害する化合物および類似体が有用である。このような阻害剤を含む医薬組成物を、症状を軽減するのに有効な量で投与する方法を提供する。投与することで、HiSCRスコアの改善がみられ、化膿性汗腺炎の病変のサイズの中央値が低減し、そして化膿性汗腺炎の病変に関連する痛みが低減された。

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レバレッジ特許翻訳講座、10期生。2020年10月より講座を開始しました。 海外在住12年間。小学生と保育園の2人の子どもがいるワーキングマザーです。 「勉強」「育児」「仕事」「家事」のバランスを考えながら日英特許翻訳者を目指します。