ファイザー・インクの「上皮成長因子受容体変異体IIIを標的とするキメラ抗原受容体」(出願番号:2018-538085)を読んでみました。EGFRvIII(上皮成長因子受容体変異体III)に特異的に結合するキメラ抗原受容体(CAR)について記載された特許です。
【発明の背景および解決しようとする課題】
・EGFRvIIIは、多形神経膠芽腫などの固形腫瘍において頻繁に認められるが正常組織では発現しないので、腫瘍特異的な標的療法を開発するための理想的な標的である。
・悪性腫瘍関連抗原を認識するように遺伝子改変されたT細胞の養子移植が、がん治療の新しいアプローチとして有望であり、またT細胞はCARを発現するように遺伝子改変可能である。
・EGFRvIIIに特異的に結合するCARおよび操作された免疫細胞を使用し、神経膠芽腫などのがんを治療する方法が必要とされている。
【解決手段】
EGFRvIIIを発現する悪性細胞による腫瘍の進行を阻害するために、EGFRvIIIに特異的に結合するCARを含む免疫細胞を患者に投与し、治療する方法を提供する。

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