ボストン・サイエンティフィックの「注射用組成物」を読んでみた

ボストン・サイエンティフィックの「注射用組成物」(出願番号:2019-512185)を読んでみました。可視スペクトルを有する多糖からなる無菌性注射用流体組成物について記載された特許です。

【発明の背景および解決しようとする課題】
・内視鏡は、侵襲性外科処置を行うことなく体腔又は中空器官の内部を視ることができる医療装置である。病変の評価や治療の目的で胃腸管から組織サンプルを採取する為に使用される。また、胃腸管の様々な部位から前癌性粘膜組織又は腫瘍を正確に見つけて取り除くことに使用されている。
・胃腸管から癌性粘膜組織を除去する為に、流体を用いたポリープ切除術、内視鏡粘膜切除術(EMR)、内視鏡粘膜下層剥離術(ESD)等の様々な施術を実施する。流体を用いた処置には、標的組織層を持ち上げたり又は分離したりする為に、標的組織の間に流体を注入する工程が含まれる。
・外科処置を安全に実施する為に、新たな流体組成物が必要とされている。

【解決手段】
・患者の体内の標的部位に、可視スペクトルを有する多糖からなる無菌性注射用流体組成物を注入し、外科処置を実施する方法を提供する。
・また、外科処置の実施に有用なキットを提供する。キットには、①可視スペクトルを有する多糖からなる無菌性注射用流体組成物②注射針③組織切除装置④組織回収装置⑤内視鏡⑥閉鎖装置が含まれている。

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レバレッジ特許翻訳講座、10期生。2020年10月より講座を開始しました。 海外在住12年間。小学生と保育園の2人の子どもがいるワーキングマザーです。 「勉強」「育児」「仕事」「家事」のバランスを考えながら日英特許翻訳者を目指します。